オレ様専務を24時間 護衛する
「どうかしましたか?」
「え?」
「私の顔に……何か?」
松波は手で顔を触り始めた。
「いや、何でもない」
「……そうですか?」
「あぁ」
彼女と松波を比べてみる。
同じ『女』として、何が違うのだろうか?
松波に対しては何でも言えるのに、
彼女に対しては言いたい事の半分も言えてない気がする。
それはやはり、
こいつを『女』として見ていないからなのか?
………違うな。
松波がどうこうではなく、彼女が特別なんだ。
1人納得した俺は、ティーカップに口を付ける。
すると、
「京夜様」
「ん?」
「……量的には如何ですか?もう少し多めの方が宜しかったですか?」
「あ、いや、十分だ」
「……左様にございますか」
安堵の溜息を零す松波に気になる事を尋ねてみた。