オレ様専務を24時間 護衛する
3 一夜を共に…

京夜side



『歓迎会』と称して、酒を飲ませた。

今までの奴らは、俺の傍にいる事を

義務のように思う奴らばかりだったが、

何故か、コイツは嬉しそうにしている。


俺の作ったカクテルが余程口に合っていたのか、

グラスをあっという間に空にした。



「京夜様!!コレ、凄く飲み易くて美味しいですね?!」

「んッ?!」



女のような愛らしい笑顔をするコイツに

不覚にもまた『可愛い』と思ってしまった。


何なんだ?!………コイツ。



「京夜様、おかわりいいですか?」

「あっ……あぁ」



キラキラの眼差しを向けられ、動揺する俺。

何なんだ?その眼……。

男同士で可笑しくないか?


コイツの傍は危険だ!!

とりあえず、キッチンへ避難するか。


素早くキッチンへカクテルを作りに向かうと

何故か、俺の後を追って近づいて来る松波。


チッ……くっつくなってッ!!


< 44 / 673 >

この作品をシェア

pagetop