オレ様専務を24時間 護衛する
3 一夜を共に…
京夜side
『歓迎会』と称して、酒を飲ませた。
今までの奴らは、俺の傍にいる事を
義務のように思う奴らばかりだったが、
何故か、コイツは嬉しそうにしている。
俺の作ったカクテルが余程口に合っていたのか、
グラスをあっという間に空にした。
「京夜様!!コレ、凄く飲み易くて美味しいですね?!」
「んッ?!」
女のような愛らしい笑顔をするコイツに
不覚にもまた『可愛い』と思ってしまった。
何なんだ?!………コイツ。
「京夜様、おかわりいいですか?」
「あっ……あぁ」
キラキラの眼差しを向けられ、動揺する俺。
何なんだ?その眼……。
男同士で可笑しくないか?
コイツの傍は危険だ!!
とりあえず、キッチンへ避難するか。
素早くキッチンへカクテルを作りに向かうと
何故か、俺の後を追って近づいて来る松波。
チッ……くっつくなってッ!!