オレ様専務を24時間 護衛する

希和side



飲み物を求め、エントランスプラザに到着した私は、

久しぶりに訪れた空港内を見て廻った。


以前来た時と違うショップがテナントで入っていて、

仕事中とはいえ、思わずショッピング気分を味わっていた。



暫く歩いていると、


「あっ!!」


少し離れた所に京夜様の姿を発見した。

しかも、その彼のすぐ目の前にはあの女性……大倉いづみの姿も。



……なるほどね。

彼は彼女の見送りの為に来たのか。

それも、商談時間を変更してまで。



挨拶しようと思ったけど、

2人の邪魔をするのは無粋よね?


私は気を利かせてその場を離れようとした、

―――――その時!!



「……――……こんなガラクタ、要らないわよッ!!アンタが大事に持ってればいいじゃないッ!!」



突然、声を荒げた彼女は、

何かとても小さな物を彼目掛けて投げつけた。



えっ?!………何??

もしかして、喧嘩!?


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