オレ様専務を24時間 護衛する
「お前、ピッチが早ぇーよ!!」
「えっ?あっ、だって凄く美味しいからですよ~」
……ん?
何か語尾が伸びてねぇか?
「お前、酔ってんのか?」
「えっ?まさか~まだ2杯ですよ~」
「……酔ってんな」
松波は酔ってないと言うが、
コイツは完全に酔ってるだろ。
まぁ、酔い潰れたらどんな感じになるのか、
見ておくのも良いかもしれないな。
俺が違うカクテルを作り始めると、
再び興味津々で覗き込んで来た。
ッ!!
だから、そんなにひっつくなって!!
口を開けた白ワインの使い道を話すと
急に『女』の話題に…。
コイツも男。
女にモテたいらしいな。
まぁ、俺はモテたいとは思わないし、
別に女に興味もない。
俺の『女嫌い』を当然知ってるから
俺に気を遣って、急に目が泳ぎ始めた。