オレ様専務を24時間 護衛する
希和side
リビングで乾杯し、グラスに口をつけると
んッ?!サッパリしてて美味しい。
少し辛めだけど、白ワインだからかな?
グビグビ飲めちゃう。
『歓迎会』だなんて…。
思ってたより、結構優しい人みたいね。
それにお酒の席だし、
相手の事を探るのには打って付け。
彼がどんな反応をするのか、試してみよう。
「京夜様、おかわりいいですか?」
彼は私を『男』だと思っているハズ。
それなら私は……。
おねだりするみたいに上目遣いで
「あっ……あぁ」
少し戸惑った表情を見せたけど、
優しく微笑んだし、素直にキッチンへ。
やっぱり、全然『オレ様』じゃないじゃん。
ってか、もしかして……あっち系?
私は彼を追ってキッチンへ。
カクテルを作る所を横から覗き込むと、
優雅な動きで作り始めた。