オレ様専務を24時間 護衛する


すぐ横にいる松波が寝返りを打った。

そして、奴の手からシーツの上に何かが零れ落ちた。



何かを握ったまま寝てたのか?……コイツ。


俺はそれを床頭台の上に置いておいてやろうと

手から零れ落ちた物を取ろうと手を伸ばすと、


「はっ?!」


思わず、無意識に大きな声が漏れ出してしまった。


何故、コイツがこれを持っているんだ?

場違いな物を見てしまった俺は、

思考が完全に停止してしまった。



すると、俺の声で起きてしまったのか、

ゆっくりと瞼を開き、目覚めた松波は……。


「えっ?!………きっ、京夜様ッ?!!」


俺の顔を見上げ、発狂した。


寝起きで俺が部屋にいたら驚くのも無理はない。

だが、俺も同じくらい驚きを隠せなかった。



「どっ、どうしてここ「何故、お前がそれを持ってるんだ?」

「へっ?」

「何故だと聞いてるんだ!」

「ッ?!」


俺は理性を抑える事が出来ず、声を荒げた。


俺の視線は一点を見つめている。

それに気づいた松波もまた、それに視線を向けた。


「あっ!」


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