オレ様専務を24時間 護衛する
間接照明だけの薄暗いリビングから
白熱灯の柔らかい灯りに照らされた彼が…。
鼻筋が通った美顔の彼は
無表情でも艶っぽく見えてしまうのは
お酒のせいなのかしら?
私……酔ったのかな?
飲み干した空のグラスを手にしていると
「お前、ピッチが早ぇーよ!!」
彼がカクテルツール(道具一式)と
お酒のセットをテーブルに置き、
「えっ?あっ、だって凄く美味しいからですよ~」
「……酔ってんな」
酔ってる?
……私が??
そんなハズない。
この間の会社の飲み会だって
酔い潰れたりしなかったよ。
あっ、けどあの時はビールだけだったな。
カクテルだと酔いやすいのかな?
ソファに座った彼は
新しいカクテルを作り始めた。
やっぱり綺麗な手だなぁ…。