オレ様専務を24時間 護衛する
確かに、可愛らしさは無くなった。
けれど、それは子供から大人へ成長したからで。
今は……―――………
俺は松波をじっと見つめ、優しく頭を一撫でし、
「十分、綺麗だよ」
「ふぇっ?!/////」
俺の言葉に目を見開く松波はほんのりと頬を染めた。
初めてコイツがここに来た日、
俺はコイツの事を『女』みたいな男だと思った。
髭も無く、肌も綺麗で、
挙句の果てには女みたいな笑顔を撒き散らして。
男にしては綺麗過ぎると何度も思ったっけ。
まさかまさか、松波が『女』だとは知らずに
不意にドキドキさせられたよな?
今思えば、始めから俺はコイツを『女』だと
きっと本能で解っていたのかもしれないな。
――――いや、違う。
俺は本能で『あの子』だと感じていたんだ。
だって、俺は………松波以外の『女』に
一度だってドキドキした事なんてないんだから。
目の前で俺の顔をじっと見上げる松波に、