オレ様専務を24時間 護衛する
はっ!!
見惚れちゃダメだ…。
「それ、何というカクテルですか?」
「ん?これか?……これはキールだ」
「キール?」
「あぁ。さっきのカクテルを作るのに辛口白ワインを開けたから、残りを使い切るのに作れるカクテルだ」
「へぇ~お詳しいんですね」
「作るのが好きなだけだ」
「女性に作って差し上げたら喜ばれると思いますが」
「女は嫌いだ」
「あっ……失礼致しました。申し訳ありません」
しまった―――!!
禁句を口にしちゃったよ~~。
思わず、自分の口を手で塞ぐと、
「いや……別に構わない。本当の事だ」
「え?」
気にしてない?
怒って無さそうなんだけど…。
横目でチラチラ様子を窺うと、
「いいから飲め」
キャァァ~~
やっぱり気にしてんじゃん。
目が怖い~~~
話題……話題を変えないと…。