オレ様専務を24時間 護衛する


「先程のスプリッツァーは白ワインと何を?」

「ソーダとレモンと氷」

「それだけですか?」

「あぁ」



彼はキールを口にした。


いつの間に作り終えたの?

見てなかったんだけど…。



「そのキールは何を入れたんですか?」


白ワインのハズが赤くなってる。


「見てなかったのか?」

「あっ……はい」



ひょぇ~~目が怖い~~。

ヤバい……また地雷踏んじゃった?


恐る恐る彼を見ると、



「クレームドカシスだ」

「カシス?」

「あぁ。カシスを木苺に変えれば、キール・インペリアル」

「………」

「白ワインをスパークリング・ワインに変えれば、キール・ロワイヤルだ」

「すっ、凄いですね!!」

「何がだ?」

「博識で…」



拍手のように軽く手を叩くと


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