オレ様専務を24時間 護衛する


自室に戻った俺はシャワーを浴びた。

そして、出掛ける為の服選び。


ウォークインクローゼットの中を行ったり来たり。

20畳ほどのクローゼット内をグルグルと回る始末。


彼女の好みが解らない。

どんな服がいいのだろうか。


あれこれと服を手にしてイメージする。

……けれど、経験値が無さ過ぎて四苦八苦。


まぁ、無難な線で行くとするか。



俺はブラックデニムに白Tシャツを合わせ、

そして、明るめなグレーのカーディガンを羽織った。


いつも仕事でカチッと着こなしているから

イメージ的にもそれを崩したくて……。





髭を剃り、髪をセットして鏡の中の自分を見つめた。


――――心の準備は整ったか?


自分自身に言い聞かせるように……。



俺は9時を少し回った頃、自室を後にしリビングへと移動した。


彼女を待たせる訳にはいかず、

彼女が部屋から出て来るのをリビングで待つ事にした。



リビングのソファに腰を下ろし、ノートパソコンを広げた。






パソコンに表示された情報を読んでいると、


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