オレ様専務を24時間 護衛する
「あの、機密という事は任は重いという事ですか?」
「そうだ。君以外に該当するような者がおらず、これは既に決定事項だ」
……決定事項。
って事は拒否権無しで任務を遂行するのみ。
はぁ……ますます緊張して来た。
本部長が凝視するので、思わず苦笑した。
本部長は優しく微笑んで…
「そろそろ、本題を話して良いかな?」
「………はい」
私は大きく深呼吸した。
「君が護衛するのは御影グループの専務・御影京夜27歳」
……御影ってあの御影!?
御影グループとは、わが国でもトップグループの財閥で
他業種を扱い、海外でも業績を上げている。
そんな凄い会社の……しかも、専務!?
その専務を何故、私が?!
護衛任務なんてした事ないし、
武術が出来るって言っても、
実戦で試した事は1度も無い。