オレ様専務を24時間 護衛する


うぅっ……くっ…苦しい…。

ヤバッ……呼吸が辛い。


もがけばもがくほど、絞めて来る。

コイツ……何者だ?!


っんだよ!!

男にしちゃ華奢な身体だと思ってたのに

これだけの絞め技と、

あれだけの身のこなし…

ただもんじゃねぇ事は十分分かった。


……で、これをどうしたらいいんだ?



俺の首を腕で絞め上げる松波。

すぐ真横に松波の顔が…。



「おいっ……松波……ギブ、ギブ…ギブッ!!」

「………」

「おいっ!!寝てんじゃねぇーよッ!!」



叫んでもムリなら……。



あぁぁぁあぁぁ~~!!

気色悪ッ!!


ったく、仕方ねぇ……。



俺は必死に顔を捻り、

松波の耳を……舐めた。


すると、ほんの僅かに緩められた腕。

俺はすかさず片腕を引き抜き、

身体と身体の僅かな隙間に腕を捻じ込んだ


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