オレ様専務を24時間 護衛する
品物を一列に並べ、その前に膝を抱えるようにして座る。
じーっと見つめてみるが、物が喋る筈もなく……。
これを京夜様はどんな気持ちで選んだのだろう?
彼は『感謝』と言っていたが、
それならば、1つで十分じゃない?
私を男扱いした事への罪滅ぼし?
それならば、良くて2つだよね?
じゃあ、あと2つは何の意味がるのだろう?
再会出来た事への記念?
それとも思い出の品??
考えれば考えるほど混乱して、頭がどうにかなりそうだった。
暫く眺めていたが、彼の気持ちが解る筈もなく
私はシャワーを浴びて寝る事にした。
翌朝、何故か5時半に目が覚めてしまった。
―――――任務は終了したというのに。
再び寝入ろうとしてみるが、中々寝付けず。
仕方なく、リビングへと下りる事にした。
「お母さん、おはよう」
「あら、もう起きたの?」
「う~ん、なんか目が覚めちゃって」
キッチンで朝食の準備をしている母親のもとへ行くと
父親のお弁当の用意も既に済んでいる状態だった。