オレ様専務を24時間 護衛する


耳元を甘く犯す言葉。


言葉の意味をストレートに取ると大変な事になる。


何かの聞き間違いかと思い、


「この歳でフリーターは親が悲しむので助かります」


そんな言葉で聞き流そうとすると、


「相手が俺だと知ったら悲しむかもしれないな」

「…………へ?」


またまた爆弾発言が落とされました。

今のも……幻聴?


小首を傾げ、唖然としていると


「何だ、プロポーズの言葉が不服か?」

「へ?……えぇぇええぇ~~ッ?!!」



ななななな、なっ、何を……

おぉおおっっしゃってるのよ、この方は。


「フッ、驚く顔も可愛いな」

「なっ?!/////」



完全に思考が停止し、

魔王様の破顔にやられてしまいました。


顔を真っ赤に染め上げた私は

彼の胸に埋まるように抱きしめられた。



「俺のもとに戻って来てくれて………ありがとう」




~FIN~



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