オレ様専務を24時間 護衛する
何故か、ドアを開けるのではなく、
まだ入力している……どういう事?
首を傾げて様子を窺っていると、
♪ ~ ♪ ~ ♪ ~
カチャッ―――――
「ヨシ!!」
彼は私の方へ振り返り、
「今、暗証番号を変えたから」
「へ?」
「今日からは『0602』だ」
「えっ?!」
「この番号は誰にも教えるなよ?俺の両親にもな?」
「……はぁ…」
ご両親にも内緒って……いいのだろうか?
昨日みたいに日中に来る事があるんじゃないの?
本当に大丈夫なのかな?
「おい、何してんだ。行くぞ?!」
「あっ、はい!!」
長い脚で歩く彼に小走り気味に駆け寄って…。
エレベーターで地下駐車場へ着くと
黒塗りの高級外車が……。
やっぱり……そうだよね。
御影グループの御曹司だもの。
車だってこういうハイクラスは当たり前だよね。
車の前まで行くと……。