オレ様専務を24時間 護衛する
それに、私に気を遣ってくれているのかな?
億ションとも言える自宅マンションを出て、
まだ3回しか曲がってないのに……
「覚えたか?」
「……はい」
会社に到着――――。
彼は正面玄関左脇に車を駐車した。
彼と共に社内へと足を踏み入れると、
一瞬にして、社内の女子社員が振り返る。
凄い!!……物凄く注目されてる。
彼は顔色1つ変えず、歩み進め
エレベーターの前まで来ると、
「35階」
「はい」
―――――チーン
目の前の扉が開き、私は先に乗り込み
階ボタン、『開』ボタンを押した。
彼が乗り込んだのを確認して、
『開』ボタンから指を離すと、
エレベーターの方へ
女子社員が近づいて来るのが見えた。
私は咄嗟に『開』ボタンを押して
彼女が来るのを待っていると…