オレ様専務を24時間 護衛する
だって、書棚には物凄い量のファイルが。
あれを把握するのはとてもじゃ無いけど
物凄い日数が掛かりそうだもの。
彼の一言でホッと胸を撫で下ろしていると、
「お前、『護衛』を何だと思ってる?」
「……はい?」
「さっき、エレベーターで」
「あっ…」
やっぱり、忘れてないよね。
あれだけ怒ってたもの…。
女嫌いとは知ってても…まさか、
あそこまで毛嫌いしてるとは思ってもみなかったし。
狼狽えながら彼を見ると、
「今日は初日だからさっきの件は目を瞑ってやる」
「……すみません」
「言っておくが、俺は女の姿を見るのも虫唾が走る」
「………」
私……女なんですけど…。
彼にバレたらどうしよう……。
さっきのあの状況で、
あんなにも嫌悪感を丸出しにしたんだもん。
一緒に生活して、
24時間一緒にいると知ったら…。