オレ様専務を24時間 護衛する


おぉぉ~~恐ろしや~~

もう…生きた心地がしないよぅ。


私が恐怖のあまり、顔を引き攣らせていると

彼は何故か、急に恐ろしいほどの笑みを浮かべ


「松波、さっきみたいに気を遣うのも大変だろ」

「えっ?」


急に何を言い出すかと思えば、

私に気を遣ってくれるの?


表情は相変わらず怖いけど、

やっぱり、根は優しい人なのかな?


私は歪めた顔を少し解すと、


「俺が女嫌いなのは社の人間なら誰でも知ってる」

「……はぁ」

「それでも『私なら』という馬鹿げた考えをする女が後を絶たない」

「………」

「だから、冷たくあしらい暴言を吐いて近寄らせないようにして来たが、何故か、未だに途絶えることが無い」



……でしょうねぇ~。

これだけの容姿に将来も約束されている御曹司。

女性なら誰だって玉の輿に乗りたいでしょうよ。

『もしかして、私になら彼の心を溶かせるかもしれない』

なんて、誰もが考えそうだよ…。


私は納得したように頷くと、


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