オレ様専務を24時間 護衛する
そんなスキルは持ち合わせて無いし、
そんなの護衛の仕事じゃないでしょ!!
放心状態で立ち尽くしていると、
「もう下がっていいぞ」
「……あっ……はい」
もう、何が何だか思考が追いつかないし
歩く足の感覚も分からないよ。
隣りの秘書室のデスクに、
沈み込むように座り込んだ。
はぁぁぁ~~どうしよう………。
電話が鳴る事も無く、
辛うじて僅かな意識で、
スケジュールだけはチェックしたけど、
ほとんど放心状態のまま…
あっという間に11時45分に。
専務室から出て来た彼が
「松波、食事に行くぞ」
「はい」
彼と共に昼食へと出掛ける事に。
社員の昼休み時間より少し早めに出て来た事で
さっきみたいなトラブルを回避してるみたい。
何とか無事に車に乗り込み、
彼の運転で一軒の寿司屋に。