オレ様専務を24時間 護衛する
月に1~2度、両親に連れられ
パーティーのような食事会に顔を出していた。
そこで毎回、沢山の女の子に囲まれ
「京夜くん」
「京夜く~ん」
「京夜様~」
ウンザリする程、俺の周りをウロチョロして。
挙句の果てには…
『あの子達の中に、将来、京夜のお嫁さんになる子がいるからね』
両親の言葉に俺は絶句した。
この子達の中から選ばないといけないのか?
自分の立場を弁えているからこそ、
自分の運命を呪いもした。
それからというもの、
彼女らに対する俺の見方が劇的に変わった。
どいつもこいつも、
同じような事ばかり口にする。
「京夜くん、カッコいいね」
「カッコイイ、素敵、王子様~」
俺を煽てりゃいいと思い込んでる。
そんな子達ばかり……。
けれど、そんな俺の前に
ある日突然、1人の少女が現れた。