オレ様専務を24時間 護衛する
俺はつまみに釣られて、
ロングカクテル(時間をかけてゆっくり飲む)
を、ハイペースで3杯も飲んでいた。
「京夜様、まだこちらに?」
「ん?あぁ、松波か…」
「酔ってらっしゃるのですか?」
「ん?いや、少し考え事を…な」
「まだ、お召し上がりになられますか?」
「ん?……んー…松波も飲むか?」
「えっ?自分もですか?……宜しいのでしょうか?」
昨日の事もあるしな…。
度数の低いカクテルを1~2杯なら…。
「ん、軽めのを作ってやる」
「ホントですか?!」
はぁぁ~~……俺はまた、
不覚にもコイツの笑顔にドキッとして…。
酔いが回ったか?
俺はキッチンから、
ディタ(ライチリキュール)を持って来て
軽めのカクテルを作って差し出した。
松波は俺の手元が気になるようで、
「コレか?」
「はい、今日は何を混ぜたのですか?」
「お前のにはライチリキュールだ」