オレ様専務を24時間 護衛する


すると、テーブルの上の

カクテルセットを眺め始めた。



「お前のにはそのリキュールをベースに、俺のに使ってるラムを入れて、あとはグレープフルーツジュース、グリーン・ペパーミント、ミントの葉を入れシェークした。で、そこへトニックウォーターを入れて出来るカクテルだ」

「名前は?」

「ディタ・フェアリー」

「素敵な名前ですね?」

「んー」

「では、戴きます」



松波は嬉しそうにグラスに口を付けた。



「んッ?!美味しい!!凄く爽やかでスーッと飲めます」

「フッ……そうか」

「京夜様、天才です!!」

「お世辞はいらん」

「お世辞じゃありませんよ。ホントに凄く飲みやすいですから」



松波は相変わらず、水のようにゴクゴクと…。



「おいっ、そんなに慌てて飲むなって」

「あっ、はーい…つい、美味しくて…」

「フッ、お前面白いな」

「そ、そうですか?初めて言われました」


< 94 / 673 >

この作品をシェア

pagetop