禁色の冬の夜…【TABOO】
「ほら、飲もうよ~っ!先輩」


梁瀬君は私の空っぽのグラスに瓶ビールを注ぐ。


彼は楽観的な今時の若者タイプ。


でも、同期の中では仕事の呑み込みが早くて、上司にもウケがいい世渡り上手だった。



「ありがとう」

私はバックにスマホを入れて、両手でグラスを包むように持った。



年一回の飲み会…


海の向こうにいる彼のコトは忘れよう。





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