俺は使用人、君は姫。
―王室―

「お父様。私も戻っていいですか?」


「ん?あぁ。そうだったな。」


「私の存在、忘れてたでしょ。」


「い、いや。そんなことは…」


「別に、いいです。でも、びっくりしました。」


「もう紅羽を困らせるんじゃないぞ。」


「そんな歳じゃないですー。」


紅羽とまた話せる。

一緒にいられる。

こんな夢みたいなことができるようになるなんて、とっても私は幸せだ。
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