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 五年前の冬、わたしにはマサ君という恋人がいた。

女の子のように可愛いのにアフロヘアーで、かんざしみたいに金太郎飴をさしている、変な男だった。

カメラをぶら下げて散歩に出るのが日課で、下着を冷凍庫にしまっていた。


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