借りられたい【TABOO】
「憐・・」
私たちは、いつも人気がないこの場所で見つめ合い、囁き合う
「鈴、会いたかった」
「うん・・ずっと会いたかった」
憐は カーディガンの中に手を忍ばせてくる。
そう、私は彼に触れてもらいたくて、大きめのカーディガンを着る。
彼の欲望は、今 全てこの手に集まっている。
「ーーっ!!」私は声に出せない感情を目で彼に訴える。
「鈴、しゃがんで」
しゃがみ込むと、深いキスをしてくる。
「今日は、水玉のピンク」
悪戯な笑みで、赤面した私を見る。
「もう・・」
でも、私はずるい。
こうなることも分かっているし、こうされたいって思っているから。






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