誕生日会で禁断の扉を開く～飲み会で～【TABOO】

「というか、加弥は酒、強いな」
「えー。そんなことないよ」
「そんなことあるって。麻美はそんなに飲めないし」
「……祐也に嫌われたかな？」
「さあ？まあ、嫌われた方が俺は嬉しいけど」
「またまた冗談を……。私、ちょっとトイレ……」

逃げるように立った私をガシッと掴む。


「本気だよ。俺、本気で加弥のことが好きだから。ずっと見てたし」
「龍……。ゴメン」
「……わかってる。祐也先輩が好きなのも全部。……でも、抱いていい？一回だけ……」





その時の私は理性なんか忘れていた。

気持ちは祐也にありながら、龍の誘いに乗ってしまったのだ。