草食系男子の裏の顔

「急に呼び出してごめんね?」


私は黒瀬くんに強引に呼び出されたので屋上へやってきた。


「別にいいけど話しってなに?」


「分かってるでしょ」


「まぁ...大体は...」


「理解が早くて助かるよ、誰にも言わないでね」


「そんだけのために呼び出したの!? 言わないわよ」


「どうだか? 白崎さんさっき親友に話してたじゃん」


「盗み聞ぎ」
  

「まぁ、本題戻すね多分勘違いしてるからいうけどあの子俺の婚約者だから」
  

ああ...私の勘違いだ...。


勘違いもしたくなるよ。


彼女かと思ったら遠まわしな言い方に私にキスするし。   


でもまさか婚約者だなんて思わなかった。


希望は更なる絶望へと変わって行く。
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