今夜彼氏に抱かれる前に


通話を終えると


「――これで最後?」

耳元で囁かれた。



「…だって」

「今日から婚前旅行だから?」


教授は意地悪く呟くと、冷たい手をスカートの中に滑り込ませ内腿を撫でる。


「婚前じゃなくて…卒業旅行。」

「どっちでもいい。」


そう吐き捨て、セーターの中にも冷たい手を滑り込ませた。



「今日から彼氏と旅行に行く事は変わらない。つまり、今夜は彼氏に抱かれるだろ?」


「…」


「でもその前に俺が―― そう思うと興奮するよ。」



「――悪趣味…」


「こうして図書館に来てる加奈子もだろ?卒業後も待ってるから。」


教授は不敵な笑みを浮かべた。

< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:20

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ほら、笑って笑って

総文字数/107,501

恋愛(純愛)304ページ

表紙を見る
不敵な微笑み

総文字数/919

恋愛(キケン・ダーク)3ページ

表紙を見る
甘く、甘い、二人の時間

総文字数/66,138

恋愛(その他)209ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop