ナキムシとポチ
何か重大なことに気付く時は、大抵いつもワンテンポ遅かったりする
だから今回も
「あーれー?ポチちゃん女連れじゃん。めっずらしー」
友人のこの言葉に驚く早さで反応した俺
――なんでだ
窓から見下ろす風景の中に、ポチと親しげに話す女
見た瞬間、頭に血がのぼった俺
――なんでだ
なんでだよ!!!
無意識のうちに教室を飛び出て全力疾走で階段を降りた
「!せんぱ」
「おまえは俺ンだろ?!」
ポチと女はビックリした顔で俺を見る
そりゃそうだ。いきなり現れたと思うと女からポチを引き離して怒鳴りつけたんだから
向こうにしてみりゃ何がなんだかわからないだろう
「え・・・なに」
女が怒った顔に困惑の声で状況説明を求めてつぶやく
「ワリィけど。コレもらってくから」
「えっ!先輩!ちょっと待ってくださいっ」
「うるせぇ!さっさと来い!!」
だから今回も
「あーれー?ポチちゃん女連れじゃん。めっずらしー」
友人のこの言葉に驚く早さで反応した俺
――なんでだ
窓から見下ろす風景の中に、ポチと親しげに話す女
見た瞬間、頭に血がのぼった俺
――なんでだ
なんでだよ!!!
無意識のうちに教室を飛び出て全力疾走で階段を降りた
「!せんぱ」
「おまえは俺ンだろ?!」
ポチと女はビックリした顔で俺を見る
そりゃそうだ。いきなり現れたと思うと女からポチを引き離して怒鳴りつけたんだから
向こうにしてみりゃ何がなんだかわからないだろう
「え・・・なに」
女が怒った顔に困惑の声で状況説明を求めてつぶやく
「ワリィけど。コレもらってくから」
「えっ!先輩!ちょっと待ってくださいっ」
「うるせぇ!さっさと来い!!」