この世の全てが敵だとしても



「次、中西の授業だし。」


何かを考えながらほくそ笑む久実は、静かにそう言った。










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ガラリ、と大きな音をたてて教室に入ってきたのは━━━


「あ、来たぁ。」







久美の声がうっすらと聞こえた気がする。




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