空色のテロリスト

「それ見てたらさ
  なんかいっかなーって。
  まァ、いっか、みたいに
  思って。そしたら
  なんかいろんなこと
  寛容になってさ。」

褒められてるんだか
褒められていないんだか
微妙ではあるが
先生がこの1年
寛容だったのは事実だ。

「寛大になる
  って大事なことだよ。
  これはちょっと
  ふざけた例だけど、
  みんなには本当に
  感謝してる。」

しんみり。

「楽しかった。
  だからこそ言う。
  これがオレからみんなへの
  送る言葉です。

  『過去は
    振り返らない。』」

はっと一瞬、
息をのんだ。

そうだ、
わたしはまさしく
過去にしがみつこうと
そうする気満々で。

2年4組が最強に
楽しくて仕方なかった。

毎日が刺激的で
エキサイティングという
言葉が似合った。