空色のテロリスト

この手帳には
若菜がこの前の地区大会で
撮ってきてくれた
雅志の写真が挟まっている。

一心にボールを見据え
バットを振る雅志。

若菜が気を利かせて
うまいこと
写真を撮ってきてくれた。
わたしにサプライズで
くれたのだ。

「よかった。ばれたら
  めっちゃやばかったね。
  若菜、ありがとう。」

若菜は基本的には
わたし側だから。
こんな時頼りにしている。

修学旅行の自由行動と
部屋も若菜と同じにして
ずっと楽しく過ごした。

帰りの新幹線で
わたしと雅志で
2ショット写真を撮ろうと
京都観光の最中から
若菜が奔走してくれた。

修学旅行で奈良の
東大寺に行った時に
久しぶりに雅志から
話しかけてくれて
わたしは後でこっそり
泣きそうになった。

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