空色のテロリスト

・諦めと許容は紙一重


昼休みでは決着がつかず
今日の放課後にも
話し合いをすることになった。

やけになって
もういいです、なんて
言ってはみたものの…

わたしになにをしろ
って言うんだ。
あとになって、これは
ドッキリでしたーとか、
やめてほしい。

さて、今日の放課後の件は
お母さんになんて言おうかな。

修学旅行の実行委員会の
反省会とかで行くか?

話でっちあげるのは
めんどくさいわ。
違う何かあるでしょ。

先ほどの謎の会合のことを
考えているうちに、
午後はどんどん過ぎていく。

6時間目が終わって、
清掃、帰りの学活。
それが済んだら、
矢板先生に呼ばれて
再びカウンセリング室へ。

心ここにあらずで
午後の授業を終えた。
ほとんどぼーっとして
話もろくに聞いてなかった。

自分が何か壮大な罠に
しかけられているように
思えなくもなかった。

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