空色のテロリスト
危険を感じた彼は誰か偉い人に
知らせようと試みるも
気弱過ぎて父親に言えない。
(ま、要するにヘタレ)
彼の隣の家の娘、花は
オロオロする志んのすけを
見ていてイライラしたのだろう。
花はひとりでけろっと
悪党の溜まり場に乗り込み
ちゃちゃっと彼らを
こてんぱんにやっつけて
帰ってきたという。
村の人々は花の勇気に感謝し、
村長は褒美を遣わした。
村一番のお金持ちの家に
嫁ぐ権利まで勝ち得た。
その時花は数えで御歳15歳。
彼女を想っていた志んのすけは
慌てて求婚したものの
結局彼女はお屋敷に嫁いだので
志んのすけは失恋したという。
ハスタツの解説を聞いて
それをさらに後ほど
図書館で調べたものを補足すると
伝説はざっと、こんな感じ。
「そんな強い女の子が
いたもんですかね。」