揺蕩い-タユタイ-
すぐに離れていった唇から漏れた言葉。


「だから俺にしとけって言ったのに」


そう言って目の前で微笑んでいるのは、彼じゃない。


「俺、全力で奪いにいくから」


優しいけれど浮気性で何を考えているのかわからない彼と強引だけど一途で真っ直ぐな親友。

今ここで目の前にある手を取った方が確実に幸せになれる。それは目に見えているのに。

今の私にはその手を取れるほどの想いはない。

彼のことが好きだと言いながらもそんなことを考えている時点で、私の心は二人の間で揺れているのかもしれない。




fin.
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