先生達とルームシェア!?




「なんでいるの」

「あ……龍ちゃん、おはよう」


背後から声がして振り向くと、眼鏡をポケットから出してかけている龍ちゃんと目が合う。

あんまり深入りしない方がいいんだ、って言い聞かせてあたしは龍ちゃんを起こさずに起きるのを待つことにした。

時間で言えば15分くらいだった。


「仕事中に寝てるなんて」

「起こせばいい」

「ううん…でも気持ち良さそうに寝てたから」

「…そう。でも起こされたかった」


龍ちゃんがそんなこと言うなんて不思議。


「どうして?」

「…悲しい夢を見てた気がする」


何も言えなくなるあたしを見下ろす龍ちゃん。

龍ちゃん…あんなに優しく微笑んでたのに、悲しそうだった。
何かあったの?

聞く勇気すらない。
触れちゃいけないような気がして。
龍ちゃんは…何かを抱え込んでるの?

あたしには…どうすることもできないの…?


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