先生達とルームシェア!?
「あの…あたしやっぱり帰りますね」
「吉谷さん… 」
「先生ありがとうございました。じゃあ…」
あたしが東城先生にお辞儀をして、部屋を出ていこうとしたとき…
「ちょっと待て!」
和田先生に呼び止められた。
あんだけ文句を言っておいて呼び止めるなんて。
あぁ、もしかして…この家に来たこと誰にも言うな、とか?
「大丈夫です。ここに来たことは、誰にも言いませんから」
「いや、そうじゃなくて、とりあえずお前がなんで公園なんかにいたのか説明しろよ」
「え…?」
「勘違いすんなよ、拓海っちが連れてくるなんてよっぽどだと思うから聞くだけだ!」
なんだ、和田先生めんどくさがり屋だ、とか言われてるのに、そうでもないじゃない。
これが人気の秘訣か。
なんて考えながら、この人たちにどこから話そうか、と悩んでいた。