先生達とルームシェア!?
「拓海結構酔ってたから、君を運んでそのまま寝ちゃったみたい」
「…そっか」
あたしも缶を開けて一口飲む。
渇いた喉を潤わしてくれて、なぜかホッとする。
「なんか考えてるみたいだけど」
「あー、うん、ちょっとね…」
龍ちゃんが前のテーブルにペットボトルを置くのをみて、あたしも缶をテーブルに置く。
手から缶を離した瞬間、龍ちゃんに手をパッと掴まれる。
それから、ゆっくりした動きで指を絡められる。
ドキンドキンと速くなる鼓動。
龍ちゃんの手は少しヒンヤリしてて、大きい手だった。
もうちょっと近づけ、と言わんばかりに手を少し引かれて、あたしは距離をつめた。
ぴったりと、肩が触れ合うくらいの距離。
繋いだ手が、近い距離が、あたしの顔を暑くさせる。