先生達とルームシェア!?
トクン―…トクン―…
鼓動が密かに伝わってきて、あたしの肩の力も抜ける。
…一番わからないのは、この状態を拒絶しないあたしだ。
安心して身を委ねてるあたしが一番わからない。
あぁ、いずみんに男と二人っきりは危ないって言われたのにね。
「拓海のところ…行かないで」
「なん…で…?」
囁くように掠れた龍ちゃんの低い声が耳元で聞こえて緊張する。
「………寂しいから」
「龍ちゃん…」
そんなこと言うと…勘違いしちゃうよ…
龍ちゃんには、この前寝言で言ってた彼女がいるんじゃないの?
うまくいってないとか?
それとも龍ちゃんにとっては…なんの意味もない言葉なのかな。
それでもあたしは、こんなにドキドキしちゃうんだから。
龍ちゃんのバカ。