先生達とルームシェア!?
「学費は払ってあげるから、頼むから出ていってくれって言われて出てきたところ、東城先生に会いました。というわけです!」
「それであんなところにいたんですね…」
あたしがはい、と今のこの場に合わない笑顔で言うと、和田先生はふーん、と頷いた。
「でも、やっぱり先生たちには関係ない話です。もう行きますね!」
「別に…」
あたしが出ていこうとしたとき、東城先生でも和田先生でもない低めの声が聞こえて振り返った。
「別にいいんじゃない?」
パタンと本を閉じ、椅子から立ち上がり、あたしを見る彼。
今までずーっと、本を読んで黙ったままだった人。
もしかして、保健医の長瀬 龍(ナガセ リュウ)先生?