先生達とルームシェア!?
ペタンと座るあたしの隣にしゃがみこみ、肩に腕を回して腕を擦ってくれる彼。
「よしよし、怖かったな」
さっき初めて出会ったばっかりなのに、こんなに安心するのはなんでたろう…。
子供をあやすのが上手なお母さんのような、そんな感じの人。
でもどこか…誰かに似てる。だからかも。
「泣いてもええんやで?」
「な、泣きません…!」
やっと気持ちも落ち着いてきて、一度ゆっくり深呼吸をしてから、あたしは彼から離れて立ち上がった。
「それにしても、なんでこんなとこおるん?家ここらへんなん?」
そう言われて、あたしがここに来た理由を思い出した。
あたし、彼に指輪を届けようと思ってたんだ。
「あの…これ」
「ん?……あっ!!」
あたしが手のひらに指輪をのせて彼に見せると、彼は驚いたような顔をした。