先生達とルームシェア!?
「ま、なんでもいいけど、来年こそは絶対一緒に行こうね!」
うん!!と元気に返事をする桃花と、笑顔で頷く千明。
夏休み中会えなかったから、ほんとに久々だなぁ、と思っていると、チャイムが鳴り響き、教室の扉がガラッと開いた。
「はい、みんな座ってー。今日は転校生がいるからね」
扉からは見慣れたたっくんと、たっくんに続く転校生。
「………あっ!!!!」
あたしは、驚きと戸惑いで立ち上がってしまう。
みんなの視線があたしに向けられるけど、今はそんなの気にしてられない。
たっくんの横にいる、転校生と思われる人もこっちを向いた。
そして、あたしもその彼を見てるから視線が合う。
「おー!君この学校やったんや?」
あたしを見るなり、彼も驚いた顔をして、すぐに笑顔になった。
彼が教室に入るなりキャー、なんて女子の声が聞こえる。
このへんでは珍しい関西弁と胸元に見えたネックレスには指輪が通されていた。