先生達とルームシェア!?
「元気で明るいクラスメートが増えたね。みんな仲良くするんだよ」
はーい、とみんなは幼稚園児のように返事をした。
それから、たっくんは長瀬くんの席をどこにするか悩んでいた。
「うーん、どこがいいかなぁ」
「俺、あの子の隣がいいー!」
長瀬くんはそういうと、あたしを指差す。
な、なな、なんであたし!?
そりゃ知ってる人が近くの方が嬉しいのかも知れないけど…
ちょっとクラスの女子の目が怖いよ…!
「だーめ。あの一番後ろの席にしよう」
「えーーー、なんでやねーーん!」
もう、仕方ないなぁーなんて言いながら、指定された席に向かう。
わざわざあたしの席の近くを通ると、あたしの席の前で止まった。
「名前は?」
「え?あ、えっと、吉谷 瑞希…」
「瑞希ちゃんな!覚えるわ!」
ニコッと笑顔を残して、自分の席についた長瀬くん。
クラスのみんなは唖然。もちろんあたしも。