先生達とルームシェア!?



「あ、のな?透くん?これにはふかーーーーい事情があって……」

「……………………………プッ」

「え?」


長瀬くんは堪えられないという感じでお腹を抱えて笑い出した。


「はぁー。みんな、ヤバッ…みたいな顔してんねんもん、あー笑える、ハハハ」


あたしもいずみん達もポカーンという顔しか出来ず。


「長瀬くん…どういうこと?」

「あぁ、瑞希ちゃんごめんな?まぁそりゃ驚きはしたけど、そのふかーーーーい事情ってのがあるんやろ?ならしゃーない!」

「え、じゃあ…」

「別に俺、誰にも言わんし安心しぃ」


そう微笑みを見せると、ドカッとソファーに座った。


「あーあ。龍にぃには全く相手してもらわれへんかったしー」


なんて嘆いてる。

あたしはホッと肩の力を抜いた。
いずみんやたっくんもあたしと同じ気持ちらしく、ため息をついていた。

でも、これで改めてわかった。
先生と生徒が一緒に暮らすなんてダメなこと。
わかってたはずなのに、親しくなりすぎちゃったかな…。

バレたら誰もが傷つく。
気を付けなくちゃ…!



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