先生達とルームシェア!?
「で、おめぇは何しに来たんだよ?」
「あぁ、中村せんせー、あのね」
「いや、だから和田だっつーの!」
「家出したからここ泊めて?なぁ、拓海にぃ。別にいいやろー?」
しょんぼりとした表情を見せる長瀬くんは、たっくんに上目使い。
ちょっと目がウルウルしてるようにも見える。
「だめ」
そんなウルウル攻撃には全く動じず、たっくんはキッパリと言いきる。
長瀬くんはさっきまでのお願いモードの表情はなく、眉間にシワがよっていた。
「え!なんで!!」
「教師である僕が許すとでも?」
腰に手を当てて、そういうたっくんの隣では、いずみんが何回も頷いていた。
だから早くおうちに帰る!と言うたっくんに、長瀬くんは思い付いたように、ニヤッと笑った。
「じゃぁー…、瑞希のこと…言うてしまおっかなぁ…?」
「あぁ!?おめぇそれ卑怯だぞ!」
フフン、とでも言いたげな顔をしている長瀬くんは、いずみんの言葉なんかきっと聞こえてない。
たっくんまで困った顔をしてる。