先生達とルームシェア!?



「……で、なんであたしの部屋にいるわけ!?」

「ええやんええやん、みんな相手してくれへんねんもん」


時間は過ぎて、あたしは部屋でゴロゴロしていた。

いつもは一人のこの部屋に、なぜか長瀬くんが居座っちゃってて。


「長瀬くん、なんで家出したの?」


ふと、疑問に思ったことを聞いてみた。


「透って呼んで?」

「へっ?」


全く答えとは違う言葉が返ってきて、あたしはすっとんきょうな声を出してしまう。


「ほら、透って」

「なんで…」

「透くん、でもええで?」

「じゃあ…透くんで…」


ひゃっほーい!と透くんは手をあげて喜ぶ。


「だって、龍にぃと苗字一緒やし、ややこしいやろ?」

「それもそうだね」


だめだ、あたし透くんのペースに完全に流されてる気がする。


< 162 / 244 >

この作品をシェア

pagetop