先生達とルームシェア!?



「じゃあ、東城先生は?」

「え!?!!??」


たっくん!?!?
なんでたっくんが出てくるの!?
もしかして一緒に住んでることバレてる…?
うわあああ、どうしよう!

あたしの頭の中はパニックでぐちゃぐちゃだった。

あわあわしてるあたしを見て、桃花はなんでもないようにこう言った。


「だって瑞希ちゃん、東城先生と仲良いから」


あ、そんな簡単な理由か!
びっくりした。バレたのかと思った…
それと同時に、桃花たちにも秘密にしてるってことにちょっと胸が痛んだ。

でも仲良いって、普通に『担任と生徒』のはずなんだけど、周りからみたらそういう風に見てるんだ…
気を付けないと!


「ちょっと焦ったってことはやっぱりそうなんだ!」

「いや、ちがっ」

「そうだよね、言いづらいよね、先生が好きなんて…」

「だから…っ」

「でも安心して!誰にも言わないし協力するよ!」


気合いをいれたような桃花の顔は、もうどうしようもなさそう。
両手を握られてブンブン振られる。

でも一緒に住んでることバレないためには、そう思ってもらうのがいいのかも。

こういう考えをしちゃうって、ほんとにあたしって最低なのかな。


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