先生達とルームシェア!?



「瑞希ちゃん、油取って!」

「は、はいっ」

「はい、生地!」

「う、うんっ!」

「次タコ!」

「わっ、わかった!」


文化祭二日目が始まって、あたしたちのお店は大繁盛!
そのため、朝から大忙し。

たこ焼きを作ってるところと売ってるところは違う部屋だから、向こうがどれだけ人が多いかはわかんないけど。

あたしがノロノロしてるから、大体は透くんがやってくれてる。

さすが元関西人。手慣れてる感じがすごい。

クルンッて回るんだ!たこ焼きが!
それを見てるのがすごく楽しい。


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「ふぅー、疲れたあー」


いくらか時間が過ぎて、だいぶ落ち着いてきたころ。
あたしは置いてあった椅子に腰かけた。

他のメンバーは休憩しにどこかへ行った。

透くんは、焼きかけのたこ焼きをクルクル回してる。


「透くん、ほんと上手だよね」

「関西人はみんなこんなもんやで」

「それでもあたしからしたらすごいよ」

「やってみる?」


透くんは持ってる針みたいなのを少しあげて首を傾げた。

あ、ちなみに透くんが持ってる器具はピックって言うらしい。


「いいの?出来るかな?」


グチャグチャになっちゃうのが怖くて、やりたい!って言えなかったけど、ちょっとやってみたかったり。


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